夫と出会った頃、私は大金をはたいて結婚相談所に入会していました。
週末は何件かのお見合いをこなすのが習慣化していたので、夫とのデートの前に別の人と会っていたこともあります。
なぜか夫には、そんなことも赤裸々に話していました。
ある時のデートは、お見合い用に写真の取り直しをした後で、おproの方に濃ゆいメイクをしてもらった顔面で、お茶をしたこともあります。そしてメイクをしている理由も「今日はお見合い写真撮ってきて〜」と話していました。
お互いどんな気持ちだったのか。
私としては、結婚を真剣に考えているということもそうですが、なんとなく「この人にはなんでも言える」と感じていて、自分の状況を包み隠さず話したいというのがありました。
でも、結婚相談所に入会をしているということに、やはりどこかで引目を感じていたんだと思います。だから逆に、自分からさらけ出しておくことで恥じてない自分を演じる必要性があったのかもしれません。
夫のリアクションも、「へーそうなんだ(入会してるんだ)」程度で結構薄かったと思います。お見合い写真を見せて「こんな綺麗に撮ってもらえるんだね(失礼)」というありがたい感想を頂いたりもしました。
いま当時を思い出しながら書いていますが、お互い異性として変に意識していなかったんでしょうね。それがよかったんだとは思いますが、お互いに興味があるんだかないんだか、というそんな人と結婚することになるなんて不思議です。
でも気づいたら、未来の夫とは毎週デートするようになっていたのでした。